空室清掃の見積もり前に送る写真はどこを撮ればいい?管理会社・オーナー向けチェックリスト

退去後の空室清掃を依頼するとき、現地確認の前に写真や間取り図を送ることで、概算見積もりを出せる場合があります。
ただし、室内を何となく数枚撮っただけでは、部屋の広さや設備の数、汚れの範囲が十分に伝わらないこともあります。
見積もり用の写真は、「部屋や設備の全体写真」と「気になる汚れのアップ写真」をセットで撮ることが大切です。
この記事では、不動産会社・管理会社・オーナーの方に向けて、空室清掃の見積もり前に撮影しておきたい場所と、写真と一緒に伝えたい物件情報をまとめます。
退去後の室内確認をしながら使えるチェックリストも掲載していますので、撮影時にお役立てください。
空室清掃の写真見積もりで大切なのは「全体+アップ」

空室清掃の作業量は、間取りや面積だけで決まるものではありません。
窓や収納の数、設備の種類、汚れの状態などによっても変わります。そのため、見積もり用の写真では、汚れている部分だけでなく物件全体の状態が分かることが重要です。
九十九里クリーンサービスの空室清掃について、現在の料金や見積もり条件は空室清掃の料金ページでご確認いただけます。
全体写真で広さや設備の数を伝える
まずは、各部屋や設備を少し離れた位置から撮影します。
全体写真があると、次のような情報を確認しやすくなります。
- 部屋の広さや形
- 床・壁・建具のおおよその状態
- 窓や収納の種類と数
- キッチンや水まわり設備の数
- 室内の動線
- 戸建ての場合は階段や階数
汚れのアップ写真だけでは、その汚れがどこにあり、どの程度の範囲に広がっているのか分かりません。
各部屋の入口付近から室内全体を撮り、広い部屋は反対側からも撮影すると、状態が伝わりやすくなります。
強い汚れは近くからも撮影する
全体写真を撮った後は、通常より作業量が増えそうな場所を近くから撮影します。
たとえば、次のような汚れや状態です。
- 広範囲のヤニ汚れ
- コンロや換気扇まわりの強い油汚れ
- 浴室や窓まわりのカビ
- 固着した水垢や尿石
- シールやテープ、粘着物
- 床ワックスの剥がれや黒ずみ
- ペットの毛や汚れ
- 室内に残っている家具・家電・荷物
きれいに見える場所だけでなく、判断に迷う場所も事前に共有していただくことで、見積もり後の認識違いを防ぎやすくなります。
「どこにある汚れか」が分かる全体写真と、「どのような状態か」が分かるアップ写真を1組として撮るのがポイントです。
見積もり前に撮影してほしい基本写真
ここからは、空室清掃の見積もり前に撮影しておきたい場所を、室内の順番に沿って紹介します。
すべての場所を同じ枚数で撮る必要はありません。物件の広さや設備の数に合わせて、清掃範囲と状態が分かるように撮影してください。

玄関・廊下・各居室
玄関に入ったら、まず室内全体のつながりが分かる写真を撮ります。
- 玄関から室内方向を見た全体
- 玄関土間
- 下駄箱の外側と内部
- 廊下
- 各居室の入口から見た全体
- 各部屋の床・窓・建具・収納
- 和室の畳と押し入れ
- 戸建ての場合は階段
大きなLDKや広い居室は、入口側からの1枚だけでは部屋の奥や窓の数が分かりにくいことがあります。反対側からも撮影してください。
和室がある場合は、畳の変色や傷み、押し入れの内部まで分かる写真があると確認しやすくなります。
キッチン
キッチンは、設備全体と油汚れの広がりが分かるように撮影します。
- キッチン全体
- コンロ・五徳
- シンク・蛇口
- レンジフード・換気扇
- キッチンパネルや周辺の壁
- 上下の収納扉
- 収納内部
- 油汚れや焦げ付きが強い部分
コンロだけを大きく撮るのではなく、最初にキッチン全体を撮影してください。
換気扇や壁、収納扉まで油汚れが広がっている場合は、全体写真に加えて、それぞれの汚れが分かる写真があると作業量を判断しやすくなります。
浴室
浴室は、カビや水垢などの汚れが写真では見えにくい場所です。浴室全体を撮った後、汚れが気になる部分を角度を変えて撮影します。
- 浴室全体
- 浴槽
- 床・排水口
- 鏡・水栓
- 浴室ドアとドア下部
- 壁や目地
- 天井・換気扇
- カビ・水垢・石けんカスが目立つ部分
白い水垢や透明に近い汚れは、正面からでは写りにくいことがあります。室内照明を点け、斜めから光が当たる角度で撮ると状態が伝わりやすくなります。
トイレ・洗面所
トイレと洗面所は、設備の数とそれぞれの汚れが分かるように撮影します。
- トイレ全体
- 便器内・便座まわり
- タンクや手洗い器
- 便器の根元と床
- 洗面台全体
- 洗面ボウル・蛇口
- 鏡・収納
- 床や壁の目立つ汚れ
戸建てなどでトイレや洗面台が複数ある場合は、すべての設備を撮影してください。設備の数は、清掃に必要な作業量にも関係します。
窓・サッシ・網戸
窓は、一枚ずつ細かく撮ることよりも、物件内にどのような窓が何か所あるのか分かることが大切です。
- 各部屋の窓が分かる全体写真
- サッシレール
- 網戸
- 掃き出し窓や出窓
- 通常より大きな窓
- 高所にある窓
- 土・砂・カビが多い部分
一般的な腰高窓だけでなく、掃き出し窓、出窓、高所窓などがある場合は、それぞれの大きさや設置位置が分かるように撮影します。
長期間空室だった物件や砂ぼこりが入りやすい物件では、サッシレールのアップ写真もあると状態が伝わりやすくなります。
床・建具・収納
各部屋の全体写真に加え、床や建具、収納の状態も確認できるようにします。
- 各部屋の床全体
- ワックスの剥がれや黒ずみ
- シール・テープ・粘着物
- 扉・木枠・巾木
- クローゼットや押し入れ
- 収納内部
- ヤニなどによる変色
収納は扉を閉じた状態だけでは、内部の広さや棚の数が分かりません。扉を開けて、中の状態も撮影してください。
床にワックスの剥がれや広範囲の黒ずみがある場合は、部屋全体での位置が分かる写真と、床面の状態が分かるアップ写真を送ると確認しやすくなります。
ベランダ
ベランダも清掃を希望する範囲が分かるように撮影します。
- ベランダ全体
- 床
- 排水口
- 手すりまわり
- 室外機周辺
- 砂・泥・コケが多い部分
- 鳥のふんなどが付着している部分
室内がきれいでも、ベランダや排水口に土や汚れが多くたまっていることがあります。室内の写真と併せて、ベランダの状態も共有してください。
通常の清掃範囲を詳しく確認したい場合は、九十九里クリーンサービスのサービス内容もご覧ください。
エアコン
空室清掃と一緒にエアコンクリーニングを希望する場合は、台数だけでなく機種と設置状況が分かる写真が必要です。
- エアコン室内機の全体
- メーカー名と型番が読めるシール
- 吹き出し口
- 本体の周囲と下部のスペース
- リモコン
- 物件内に設置されている台数
九十九里クリーンサービスでは、一般的な家庭用壁掛けノーマルエアコンのクリーニングに対応しています。お掃除機能付きエアコンは対象外となるため、機種を確認できる型番写真をお送りください。
型番シールは、本体の下側や側面などに付いていることがあります。文字がぼやけないよう、画面上で型番を読めることを確認してから送るとスムーズです。
該当する場合は追加で送ってほしい写真

基本写真のほかに、通常より作業量が増える可能性がある状態や、清掃範囲を判断しにくい場所があれば追加で撮影してください。
汚れや作業量が多くなりやすい場所
次のような状態がある場合は、見積もり前に共有をお願いします。
- 重度のヤニ汚れ
- 広範囲の油汚れ
- カビや固着した水垢
- 大量のシール・テープ跡
- 床ワックスの剥がれ
- ペットを飼っていた部屋
- 通常より多い窓・収納・設備
たとえば、ヤニ汚れは壁だけでなく、建具や木枠、収納内部まで広がっている場合があります。油汚れも、コンロ周辺だけなのか、壁や収納扉まで付着しているのかによって状態が異なります。
一部分だけを切り取らず、どの範囲まで広がっているか分かるように撮影してください。
残置物や特殊な場所
室内に荷物が残っている場合や、一般的な物件とは異なる設備がある場合も、事前の写真が重要です。
- 家具・家電・荷物などの残置物
- 吹き抜け
- 高所窓
- 作業しにくい狭い場所
- 清掃範囲に含めたい特殊な設備
- 清掃対象になるか判断に迷う場所
残置物があると、清掃箇所が隠れて状態を確認できなかったり、作業時に移動が必要になったりすることがあります。
写真を撮る際は、残っている物の種類だけでなく、室内全体に対してどのくらいの量があるのか分かるようにしてください。
見積もり用写真を分かりやすく撮るコツ

高性能なカメラや特別な撮影技術は必要ありません。スマートフォンで、実際の状態が分かるように撮影していただければ大丈夫です。
撮影するときは、次の点を意識してください。
- 明るい時間帯に撮影する
- 室内照明も点ける
- 最初に全体、その後に汚れのアップを撮る
- 広い部屋は反対側からも撮る
- 暗い写真やぼやけた写真は撮り直す
- 写真の加工やフィルターを使用しない
- 広角機能で実際以上に広く見せない
- 物件内を回る順番に写真を並べる
送る順番は、「玄関→LDK→洋室1→洋室2→キッチン→浴室」のように、物件内を移動する流れに合わせると分かりやすくなります。
写真枚数を無理に少なくする必要はありません。一方で、同じ場所をほぼ同じ角度から何枚も撮るより、全体と詳細が分かる写真を選ぶ方が確認しやすくなります。
写真と一緒に伝えてほしい物件情報

写真だけでは、正確な面積や築年数、希望日などを判断できません。概算見積もりを依頼するときは、物件情報も一緒にお知らせください。
概算見積もりの際に必要な情報
- 物件所在地・市町村
- 物件名・部屋番号
- アパート・マンション・戸建ての区分
- 間取り
- 専有面積または延床面積
- 築年数
- 戸建ての場合は階数
- 希望する清掃範囲
- エアコンクリーニングの有無と台数
- 清掃希望日
- 入居日・引き渡し日などの期限
- 間取り図
- 特に気になる汚れや希望
専有面積や延床面積は、募集図面や契約書類などで確認できます。間取り図がある場合は、室内写真と一緒に送っていただくと、部屋のつながりや設備の位置を把握しやすくなります。
希望日だけでなく、入居日や引き渡し日など動かせない期限がある場合は、あらかじめお知らせください。
依頼決定後に確認する情報
作業日が決まった後は、当日の入室方法や作業環境についても確認が必要です。
- 鍵の受け渡し方法
- キーボックスの場所と番号
- 水道・電気の開通状況
- 駐車スペースの有無
- 作業後の鍵の返却方法
- 立ち会いの有無
- 管理会社指定のチェックシートや報告方法
水道・電気、鍵、駐車場所など、作業日までに必要な準備については空室清掃のよくある質問で詳しくご案内しています。
写真だけでは判断が難しいこともあります

写真と物件情報がそろっていても、画像だけでは正確に判断できない状態があります。
たとえば、次のような内容です。
- タバコ・ペット・排水口などの臭い
- 油や床のべたつき
- 水垢や尿石などの固着の程度
- 汚れと変色・劣化・破損の違い
- カビが表面だけか、素材の内部まで入り込んでいるか
- ワックス剥離が必要な状態か
- 換気扇や水まわり設備の動作不良
- 写真に写っていない収納や設備
- 残置物の量や移動の必要性
- 高所や狭所などの作業条件
清掃で落とせる汚れに見えても、実際には素材の変色や傷みであることがあります。また、臭いやべたつきは写真には写りません。
確認が難しい場合は、追加の写真や短い動画、文章での説明をお願いすることがあります。物件の状態によっては、現地確認が必要です。
写真は料金を確定するためのものではなく、より正確な概算見積もりをご案内しやすくするための資料です。
実際の状態や清掃範囲が事前情報と異なる場合は、作業内容や料金について改めて確認が必要になることがあります。
空室清掃の見積もり写真チェックリスト
退去後の室内確認をするときは、以下のチェックリストをご利用ください。
基本写真
- 玄関・廊下
- 各居室
- キッチン
- 浴室
- トイレ
- 洗面台
- 窓・サッシ・網戸
- 床・建具・収納
- ベランダ
- エアコン(クリーニングを希望する場合)
該当する場合の追加写真
- ヤニ・油汚れ
- カビ・固着した水垢
- シール・テープ・粘着物
- ワックスの剥がれ
- ペットの毛や汚れ
- 家具・家電などの残置物
- 高所窓・吹き抜け
- 通常より多い窓・収納・設備
- 清掃範囲に含めたい特殊な場所
一緒に伝える情報
- 所在地・物件名・部屋番号
- 物件の種類
- 間取り
- 専有面積・延床面積
- 築年数・階数
- 清掃希望日・期限
- エアコンの台数
- 間取り図
- 特に気になる汚れや希望
写真と物件情報をそろえて空室清掃をご相談ください
空室清掃の見積もり用写真では、各部屋や設備を一通り撮るだけでなく、作業量に影響する状態を分かりやすく伝えることが大切です。
ポイントは、次の3つです。
- 部屋や設備の全体写真を撮る
- 強い汚れや気になる場所はアップでも撮る
- 間取り・面積・設備数・希望日なども一緒に伝える
写真だけでは分からないこともありますが、必要な写真と物件情報がそろっていると、より正確な概算見積もりをご案内しやすくなります。
空室清掃の見積もりは九十九里クリーンサービスへ
九十九里クリーンサービスでは、山武市・東金市・成田市周辺を中心に、退去後・入居前の空室クリーニングを承っています。
見積もりをご希望の場合は、物件全体の写真とあわせて、間取り・面積・所在地・清掃希望日などをお知らせください。
空室清掃に関するご相談・お見積もりはお気軽にご連絡ください。